大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

とうとう12年目に突入です!

 2010年以来、毎年2月に須賀川桐陽高校センター試験対策講座』を担当させていただいておりました。そして、明日の『共通テスト対策講座』で......12年目となります!自分でも信じられないのですが、12年連続です!

 年に1~2回の機会とは言え、明日御一緒する生徒たちが保育園にいた頃からやってきたと思うと、感慨深いものがあります。

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準備は万端!

 12年というと干支1周分。お声をかけていただいた当初の自分の実力を今振り返ると、反省点しか思い浮かびません。それでも辛抱強く僕のような英語講師を、これ程の期間に渡って使っていただいていることには感謝しかありません。この12年で学んだことを、明日はしっかり還元していこうと思います。

 

 出張授業は随分と場数を踏んできました。私語があったり、授業態度に問題があると、まずは話をちゃんと聞いてもらう関係の構築から着手せねばならず、受ける側に改善の意思がない場合、その出張授業は建設的な機会になり得ないのですが、そんな心配は一切なく、一番安心して臨めるのが須賀川桐陽高校!

 先生方の普段からの御指導のおかげで、毎年スムーズに授業に入れることは本当にありがたいことです。特筆すべき点は、最初に学年代表の号令から全員起立&挨拶という礼節を共にしっかりと踏まえた上で気持ちよくスタートできること。そして、終始積極的な姿勢で学ぼうとするところです。

 ‟年にたった1~2回だけ来て、美味しいところを持っていく”ことにはずっと後ろめたさを感じていました。でも、ある年、先生の方から「外部の方が特別な機会に発する言葉だからこそ意味がある」と言っていただき、自分の役割を再認識することができました。

 

 

 市民ランナーとしてのデビューが、2017年の円谷幸吉メモリアルマラソン(10km)だったこともあり、僕の中ではこの数年で須賀川市に対する想いが強くなってきています。

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‟山の神”柏原選手と

 レースが近くなると桐陽高校を左手に通過し、須賀川アリーナからハーフ・マラソンのコースをほぼ毎週走りに行っていました。2019年は台風、2020年はコロナで中止となった僕の一番好きな大会。......今年こそは!

 

 

私大受験連戦の朝に

 都内のホテルに連泊して私大入試に連日挑んだ浪人生時代。計5~6校に及んだ受験日程も終盤に差し掛かり、流石に心身共に疲労がピークに。この頃になると「合格したい!」よりも「一刻も早くこんな生活を終えてしまいたい」という気持ちの方が日々強くなる一方。

 前日の試験の手応えもさっぱりないまま、慣れないベットから重い身体をなんとか起こして、その日の準備に取り掛かりながらふとTVをつけると、朝の番組でリハビリに取り組む桑田真澄投手の様子が紹介されていました。

 

桑田真澄 - Wikipedia

 

 Mattのお父さん”と紹介した方がわかりやすいかもしれません。でも、清原和博選手との‟KKコンビ”の活躍と甲子園でのPL学園の圧倒的な強さを小学生の頃リアルタイムで見ていた僕は、あれ程の大投手が選手生命をかけて黙々とリハビリに取り組む映像に、鈍器で殴られるような衝撃を受けました。

 最悪、もう投げられなくなってしまうかもしれないのに、それでも自身の復活を信じて、通常のリハビリに加えピアノを弾いたりとあらゆる可能性を冷静に探りながら挑戦する姿勢を見ているうちに、気がつくと泣いていました。

 レポーターの方が「現在、受験シーズン真っ只中ですが、そんな受験生へメッセージをお願いします」と切り出した際、「桑田投手は自身のことでこれだけ大変なのに、無神経過ぎるだろう?」と思いました。でも、彼はいつものように淡々と語り出したのです。

 話された内容はもう正確には覚えていません。確か‟不安もあるかもしれないけれど、これまでやってきた練習を信じて実力を出し切って欲しい”みたいな、ごく普通のメッセージだったと思います。この場合、重要なのは言葉の内容ではなく、それを誰が発したか、です。投手生命の存続をかけて必死に闘っている方が、見ず知らずの他者に対してもしっかりと配慮できることが、当時の僕には信じられませんでした。こういう大人になりたいと感じました。

 短いその特集が終わり、TVを消して僕は受験地へと向かいました。連戦で疲れていたし、自信も全然なかったし、不安も払拭できないままでしたが、それでも今日は桑田投手に応えよう試験終了の合図があるまでは、できることはすべてやる。そういう気持ちになっていました。

 

 

 

 

まぁいろいろと思うところありますが

全国の受験生の皆様、まずはお疲れ様でした。

 

 本来、この記事は昨日アップしようと思っていたのですが、僕自身の気持ちの整理がなかなかつかず(&今もまだまだ未整理のゴミ屋敷状態で、そろそろ行政の指導が入りそうなくらいです)……でも、データリサーチが返ってくる前に、どうしても伝えたいことがあって、なんとかまとめようとしています(現在進行形)。

 先に結論から言うと、今回の共通テストの英語(リーディング)で問われていたのは、英語力が3割。残りの7割は“思考力”とか“考える力”とかいう虚飾の美辞麗句にまみれた情報処理能力。それ以上でもなければ、それ以下でもありません。

 今回試されたのは、飽くまでも我々がこれまで培ってきた英語の力の、局所的な一側面にすぎません。これから、各大学の独自の入試問題という形で、我々にはこれまでの努力を思う存分発揮し、最大限に試す機会が待っています。反省べきことや悔やむこと多々あると思いますが、これだけははっきり伝えたい。リーディングの点数は、受験生の英語力と努力を100%正しく反映したものではない。点数は数字。受け止めるべきは受け止め、でも、これまでやってきたことが無意味だったとはとは決して思わなくていい。無駄なもんか!

 それよりも、ここからは残りの”打席”立てるだけ立って全身全霊”フルスイング”です!

 

 

 

 

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最近ハマってるグミ。ブルボン様、是非定番化の御検討を!

 

 本日、2回目の解き直しをやってみて、改めていろいろ思うところがあります。まず、(僕も含めて)生徒を指導する立場にある人間は過去問が存在しない以上、たった2回の試行テストを徹底的に分析し、限られた模試や予想問題を駆使しながら生徒と共に対策するという選択肢が中心でした。本番当日、何の予告もなしに出題傾向を一方的に大きく変えることがこれからも無条件に許されるのであれば、正直、今後どうしたものかなと。恐らく、全国の高校の先生方など最前線に立たれている方々も同じ気持ちだと思います。

 そして、高校1年生終了段階で読めるレベルの英文を、ただでさえ多かった試行テストからさらに約1400 words増やしてくるという謎の大盛無料サービス物量作戦の意図と意義が、僕にはさっぱりわかりません。ただでさえ周回遅れの国際競争において、将来この国を担っていく人材に対し、今後もこういうテストを続けていては……という危機感さえあります。

 他の先進国であれば、SNSで高校生&受験生がいっせいにボイコットを表明し、市民運動によって廃止に追い込む事態が起きても不思議ではない案件です

 個人的には問4が苦痛でした。まぁ、気持ちがもう少し落ち着いたら、これからの受験生のためにきっちり対策と解法を構築していきます

 

 あと例の“事件”ですが、ニュースを知った直後は、他の全受験生に対する侮辱であり、怒りしかありませんでした。その後の‟49歳”とか‟トイレに立て籠もって現行犯逮捕”などの痛々しい情報が明らかになるにつれ、「俺も人間的にまだまだ未熟だけれども、どうやら道を大きく外しているわけではなさそうだな」と生きる元気明日への活力を再認識する機会となりました。

 スタッフと「なんか尾崎豊とか聴いてそうじゃない?」と話していたのですが、ネットでは早くもスマホから尾崎豊の曲を流していた”というニュース映像のコラが上がっおり、こういう仕事の早い人たち卓越した能力をコロナ終息のために集結する方法があればいいのに、とも感じました。

 

  大晦日の夜から約1週間かけて読んだ本を紹介します。

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ヘルマン・ヘッセ、27歳のデビュー作!

 現代社会のN先生と、カミュの『ペスト』についてお話していた時に、御推薦いただいた本です。ヘッセは高校生の時に車輪の下(に)』を読んで、すご~く暗~い気持ちになって以降、避けてきました。

 この本は全く違います。生来人付き合いが苦手で、偏屈で、思春期&中二病をこじらせ、都会生活にも馴染めず、失恋も経験した大酒飲みの主人公が、人生の後半戦に突入する前後から自然に、穏やかに自己を受け入れていく過程が描かれています。

 ヘッセがこの作品をを27歳にして書き上げたのは、恐らく才能に加え、さまざまな環境での人間観察と、そして自身もこうありたいという願望及びその過程にあるという実感だったのでは。

 この主人公のように、もし自分の性格故に生きずらさを感じているのであれば、その苦悩の果てにあるものを示唆している、これからの指針となる本です。そして、自分のこれまでの黒歴史が少しずつ香ばしい思い出に変わり始めた時に、もう一度読まれることをお勧めします。

 

 

 

 

試験当日の休み時間の活用法

郡山校宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!

英語科大澤 秋津です。

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NY州郊外の奇祭より(Renaissance Festivalとはいうものの、どこらへんがルネッサンスなんだかよくわからない......)

 

 今回は、試験当日の休み時間の過ごし方についていくつかアドバイスさせていただきます。

 

 ポイントは以下の3点!

  1. 念のため、トイレにはまめに足を運んでおく!
  2. 終わった科目の出来は気にせず、次の科目にフォーカスする!
  3. 脳をしっかり休めてから、開始5分前にウォーミングアップ!

 

 

1.念のため、トイレにはまめに足を運んでおく!

 

 僕の英検やマラソン大会の会場入りはいつもやや早めでした。トイレの位置を確認するためです。また、混雑特に備え近いところから第1~3トイレまで自分なりに設定・チェックしておくことで、ちょっとだけ安心感を得るためです。

 英検の二次面接開始前はとにかくやたら緊張したので、身体を少しでも動かしてリラックスしようと‟ATTE:エアー・トイレ・ツアー・エクササイズ(=用もないのにとりあえずトイレまで行って帰ってくる一種の徘徊行為)”を敢行しました。あれは結構効果的だったかも(※ATTEは僕の造語です。試験に出ません)。

 逆に苦い経験は2018年の円谷メモリアルマラソン。トイレ渋滞のせいで、慌ててスタート地点まで駆けて行って、そのままスタートという始末(それでも自己ベストは更新できましたが)。まぁ、あれはあれで一種のウォーミング・アップを兼ねていたのかも。

 

 

2.終わった科目の出来は気にせず、次の科目にフォーカスする!

 

 回収された解答用紙を手直しすることはできません。そして、終了した科目のことをあれこれ悔やんだり、直後に答え合わせをしたところで1点も変わりません。明日、心がけていただきたいのは、次の1点を上げるために出来る限りの手を打つことです。

 ここで厄介なのは、どこの受験会場にも必ず数匹は紛れ込んでしまうアマチュア受験生の存在。「もう終わった......」とか「あの問題って~だったの?」とか「けっこうできたかも!」とか口に出しちゃう精神年齢(及び人間性)の低い記念受験組のお子様たちです。非常に腹立たしい存在ではありますが、我々はプロフェッショナル。ここは一つ「奴らを裁くのは自分じゃない」と自分に言い聞かせ、foolはcoolにthroughです(←おっ、なんかラップっぽいぞ!)。

 次の科目にフォーカスするコツとしては、今日のうちに休み時間ラスト5~10分で頭に叩き込んでおく限定的な知識・情報を準備しておくこと(ex.日本史だったら近現代の歴代首相などの局所的暗記項目)。高校の苦手科目の定期考査直前の悪あがきみたいに最後まで粘って覚えたところが案外、本当に出たりするものです(※経験者は語る)。

 

 これと同じ理由で、2日目も戦う場合、1日目の夜に避けるべきは自己採点。途中経過が分かったところで、次の日に受験する科目の得点には影響しない以上、やるだけ無意味

 また、最初の共通テストなのでいくつかの科目で平均点の乱高下が発生することも予想されますが、そんなのは受験が終了してから判明することです。全科目絶好調で解答なんてありえない以上、手応えがいまいちの科目があっても、また、思ったよりもいい感じで解答できた科目があっても、全科目終了までは次の科目に意識を向け、目の前の一問を落ち着いて解くことに全身全霊をかけるべきです。

 

 

3.脳をしっかり休めてから、開始5~10分前にウォーミングアップ!

 

 国語→英語(リーディング)までは50分、英語(リーディング)→英語(リスニング)までは40分の休み時間があります。休み時間の最優先事項はトイレですが、我々が次に相手するのは外国語なので、一度脳をしっかり休めておくことをお勧めします。

 明日は比較的暖かいので、可能であれば遠くの景色をぼーっと見ながら外の空気を吸って脳に酸素を供給しましょう。脳は酸素と糖分をバカみたいに消費するモンスター・エンジンです。

 英語は1日目の後半戦。集中力を最後まで維持するために、バナナ、チョコレート、カロリーメイト、栄養ドリンクなど、脳への栄養補給も忘れずに。

 

 脳をいったん休ませた後は、英語モードへの切り替え作業が不可欠。我々にとって英語は外国語。無策で臨めば、英文や英語の音声に慣れ始まった頃には試合終了です。慣れる作業は開始5~10分前に済ませておくのがプロの受験生(※10分以上かけると、今度は本番中にスタミナ切れするので注意)。

 具体的には、リーディング&リスニング共に、試行テストの問題&音声を、一段落だけゆっくり読み直す&イヤホンで一問だけ聞き直すこと。直前で確認する問題は今日のうちに決めておきましょう。ウォーミングアップなので、新しい問題をそこで解き始めるのは無意味です。

 「やぃやぃ、てめえらども!筆記用具以外はとっととしまいやがれってんだ!」(※多分、明日はこんな口調の試験管はいないと思われますが)の指示後は、自分が最初に解く問題の入り方を、注意すべきポイントを心の中で確認してください。運動部経験者なら、最初のプレイで誰にまずパスをするのか、文化部ならば自分のパートの最初の音のタッチをどうするのか、それと同じ確認作業です。

 

 ......また、明日の日中は普段よりも少し暖かくなるみたいです。今一度、受験会場の天気予報と気温を確認し、肝心の試験中にぼーっとせぬよう、準備は怠りなく!

 

 

 

 今回の記事は、予約投稿の機能を使用しているのでアップされるのは夕方の6時です。ここからは、準備が明日のパフォーマンスを左右する時間帯

 そして、得点につながる可能性は小数点以下であって最後まで手放さないのがプロの受験生

 

 それでは、明日の健闘を祈ってます!

 

 

 

 

今後のアップの予定

郡山校宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!

英語科大澤 秋津です。

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NY州郊外の奇祭より(なんかもうゲームの世界)

 「最後に少しでも何か役に立つことができれば」という気持ちから始めた‟2021 共通テスト直前特別企画”ですが、それなりの数のアクセスがあり、当事者としては感謝しかありません。ありがとう。

 先にあげた記事で述べたように、明日以降は‟準備によって左右される点数が大きい”以上、当ブログが皆様の大切な準備のお邪魔にならぬよう、今後のアップの予定を今のうちに記しておきます。

 

  • 1月14日(木)→ この記事で本日の更新は最後となります。
  • 1月15日(金)→ 夕方6時に1本だけ更新します。早く寝ましょう!
  • 1月16日(土)→ 朝7時に、短めのメッセージをあげます。
  • 1月17日(日)→ 朝7時に、短めのメッセージをあげます。

 

 また、個人事ですが、1月16日(日)に、‟合格祈願!ハーフマラソンをひっそりと一人で行おうと思います。

 塾・予備校関係者の試験当日の応援の自粛を受け、会場への応援にも行けず、替え玉受験(※女装も厭わず)の道も断たれましたが、僕の性分としては、だからといってお家でじっとしてはいられないのです。自己満足にすぎないこと、そして「お前がどこかで勝手に走ったところで1点にもならないよ」ということは存じ上げていますが、ここはひとつ、僕の気のすむようにやらせてください。

 冬期講習などでブランクを挟んでいるので、久々の21km、ちゃんと走れるかの自信は微妙です。でも、自信の有無でやるorやらないという問題ではないので、気合を入れて走り抜きます!