動画の授業の受け方のアドバイス その②
郡山校&宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!
英語科の大澤 秋津(好きなピアニスト:グレン=グールド、キース=ジャレット)です。
『dancyu』のパスタ特集号の中でも特に作ってみたかったのが写真の料理でしたが、‟コラトゥーラ”なる調味料を売っているお店がなかなか見つからずに苦戦していた中、なんとか緊急事態宣言全国拡大直前に郡山駅に隣接した『ジュピター』で発見することができました!(※ 宇都宮と違い、郡山には『成城石井』はありません。)
コラトゥーラとは、簡単に言えばイタリア版のナンプラー(魚醤)です。
シチリア州産のこのコラトゥーラ、原材料はかたくちイワシと塩という超本格派で、最初は香りに独特のクセを感じましたが、なんということでしょう!調理しているうちに素材のブロッコリーの美味しさを最大限に引き出す立役者に変貌を遂げたのです!
近所に地元ブランド野菜を使ったイタリア料理店があるのですが、ずっとそのお店の美味しさの秘訣は謎のままでした。完成したフジッリを食べてみて「あ!これは〇〇〇〇〇の味だ!」と瞬時に気づきました。今度テイクアウトをお願いする際に、答え合わせをするのが今から楽しみです!
……で、本題。前回は動画配信された僕の授業を受ける際に、一時停止ボタンを活用し、主導権を握って自分のペースで理解&納得がいくように進めることについて述べました。今回は一時停止ボタンで授業を止めた時にやるべきもう一つのことについて言及します。
生の授業も映像授業も共に、講師の説明が全て板書やテロップで文字化&可視化されることはありません。近年のTV番組やYouTubeの動画配信に慣れ過ぎてしまうことの弊害は、それらは重要な部分や強調したポイントを全てテロップでハイライトしているため、自然と受動的な視聴態度が形成されてしまう点にあると思います。そういった受け身の姿勢が当たり前になってしまうと、番組を発信する側の誘導や印象操作に気づくことなく、疑問すら感じずに番組内容を丸ごと信じてしまう人間になってしまいます。
映像配信とはいえ授業は授業です。生の授業と同様、板書されていなくても「これは重要だ!」とか「これは絶対に忘れちゃいけない!」と思った口頭説明は、一時停止してすぐに書き起こしておくことが大切です。板書にない、自分にとって響く部分を一瞬たりとも見逃さない集中力が必要になってきます。つまり、普段TVやYouTubeを見るのとは接し方が根本的に違うということです。一瞬の隙を突いて獲物を仕留める肉食動物のイメージで画面と対峙していこう!
この視聴態度で映像授業に接していこうとすると、緊張感を長く維持するはなかなか大変です。なので、前回お伝えしたように70分1コマを2~3回に分けることも必要になってきます。
僕は浪人生時代、現代文の授業を通してこの姿勢を身につけることができました。そして大学時代、特に哲学科の先生方はとにかく板書をしない人たちばかりだったので、周りの学生はノートをどうとっていいかわからず、筆記用具すら出さずに途方に暮れていました。そんな中、僕は常に「これは書き取っておくべきことか否か」を自問自答しながら(気持ち)前のめりで先生の話を聞いていました。
今回の休校期間を機に、受験勉強を通して大学という環境で学ぶ姿勢も体得して欲しいと願っています!