大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

模試の復習の進め方 その①

郡山校宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!

英語科大澤 秋津(文房具大好き!文房具は日本の誇る技術力!)です。

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最近はアンチョビトーストがお気に入り

 例年、最初の模試が終わると「模試の復習のやり方について教えてください」というものから「模試の復習ってやった方がいいんですか?」という質問がかなり寄せられます。で、結局自分の授業の冒頭でしっかり10分以上説明をするのですが、今年はこのブログでまとめていきます。

 

 模試の復習の質問に来てくれる本科生と話をしているうちに判明するのは、そもそも彼らのほとんどが高校生の時に模試の復習をちゃんとやったことがない、という事実です。......他ならぬ僕自身、振り返ってみると高校生の頃に模試の復習をやったという記憶がさっぱりないので今更偉そうなことは言えた立場ではないのですが、それでも、模試のやりっぱなしはもったいない!復習&解きなおしは受験生として必須です。

 加えて強調したいのは、今回の模試は非常に貴重だということ。大学入試センターによる公式の共通テスト予想問題は試行テストたったの2回分です。つまり、今年の受験生(と予備校&学習塾関係者)は慢性的な過去問不足という問題に直面しながら共通テスト対策を進めなければならないのです。

 模試が好きな受験生はまずいないと思うので、誰もがどこかで模試を‟受けさせられている”という感覚があるかもしれません(自分もそうでした)。でも、この状況下で過去問として信頼し利用できる資料は大手出版社や予備校が徹底的に試行テストを分析して作り出した、まさに今日受けている模試なのです。砂漠を移動するキャラバンにとっての水にも等しいのが今年の模試なのです(......言い過ぎかな)。これからより本格的に共通テスト対策を進めなくてはならない僕にとっては、倍のお金を投じても欲しい重量資料です。……ここまで強調すればなんとか伝わったんじゃないかなと思います。模試の復習、是非是非是非、やろう!

 

 それでは具体的な進め方について。模試の復習は受験直後の自己採点から始まってます。(昔の自分もそうでしたが)ただ〇or✕をつけて一喜一憂するのは......ちょっと次元が低いかな。

 解答をもらって自己採点をする際に、‟どこが自分の弱点だったのか”と、‟どこから優先的に復習に着手すべきか”仕分けしておきます。簡単に言えば、自分の弱点ワースト3をまずランキングして設問の横にメモしておきましょう。

 この復習のためのランキング作業は鮮度が肝心!受験直後なら新鮮な解答中の記憶を基に自分の弱点を分析しやすいからです。特に注意したいのは、‟解答中手応えがなくてやっぱりできなかった箇所”よりも‟解答中それなりに自信があったのにことごとく外れていた箇所”です。これこそがワースト1筆頭候補。何故なら、理解が及ばなくての失点には明確な理由がある一方、確信があったにも関わらず間違った問題にはその原因の解明も必要となります。

 このランキング作業、しっかり時間をかけて行ってください。それぞれの受験科目に対してワースト3をランキングすることがはじめの一歩です。模試の復習の質問に来る生徒にそのやり方を聞いてみると、第1問から順に解説と照らし合わせ、解説の重要なところにアンダーラインを引いていくというケースが圧倒的に多いです。でも、「最初から均等に、まんべんなく見直すことに意味があるのか?」「そもそも、その復習は誰のためにやっているのか?」「君の物語の主人公は一体誰なんだ?」という根本的な問題が残ります。

 勘がいい人はもうお判りだと思いますが、模試の復習とは弱点をランキングした後、それぞれの受験科目のワースト1から重点的に行うものです1日ではなく何日かに分けて。「苺のショートケーキの苺は最後まで大事にとっておく」という原理主義者(?)の方も、模試の復習は他ならぬ自分のためにランキング1位から着手していこう!