大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

模試の復習の進め方 その②

郡山校宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!

英語科大澤 秋津(使ってるスケジュール帳は『ほぼ日手帳』)です。

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昨晩の一皿:シンプルにペペロンチーノ

 本科生の皆様、まずは今年度最初の模試、お疲れ様でした。

 

 前回紹介した自己採点&復習優先順位のランキングが一段落ついたなら、今日は少し早めに勉強を切り上げてのんびり過ごしてみるのもありだと思います。(講師が休めなんて勧めるのは滅多なことではないので、本当にちゃんと休んでください。)

 みなさんが模試に奮戦している一方、僕は『英文法・語法X&Y PartⅡ』の収録を(誰もいない教室のカメラの前の‟特別聴講生”を相手に)行っていました(......第三者が見たらシュールな光景)。一応、今日で文法の授業は一区切り。来週からは『英長文読解X&Y』を収録していきます!

 

 模試を終えたみなさんの手元には丁寧な解説の冊子があると思います。復習はランキングワースト1位の問題から、この冊子を最大限に活用して進めてください。
 ただし、解答中にちゃんと読め&聴き取れなかった問題に対して、いきなり最初から【全訳】のパートを見てしまうのは厳禁。日本語訳を通して内容が理解できたところで何の足しにもなりませんし、自分の力で読めたことにはなりません(また、問題冊子に加え全訳まで配布される英語の入試は存在しません)。復習も含め普段から本番を想定して、なんとか英語を通して内容を理解する姿勢と習慣をつけていきましょう。

 具体的には、問題冊子を左に置き、右に配した解説集の【語句・構文解説】を手掛かりに、1文ずつちゃんと文構造をとった上で意味が理解できているかどうか、地道に確認していきましょう。リスニングについては放送原稿も併せて確認します。どうしても文構造がとれなかったり、内容が整理できない時にはじめて【全訳】を参考にすべきです。本当に地味で労力を要する作業ですが、こういった読み合わせを続けていくことは単なる復習だけではなく、まさに英語を読む実践的なトレーニンです。筋トレやストレッチと同様、一番確実に結果をもたらしてくれるのは、一番地味で継続が必要な練習を続ける習慣です。

 【語句・構文解説】にはそれぞれ知っているor知らないのチェックを入れて単語力の確認リストとして活用することに加え、知らなかった単語や表現は辞書や文法書と照らし合わせて覚えてしまうことも復習です。

 ある程度本文が理解できたところで【設問解説】のチェックに入ります。正解の根拠以上に確認が必要なのは不正解の根拠です自分が正解だと思った選択肢がどのような理由で不正解になっているか、その根拠をつきとめる作業です。解説を通して判明した自分が間違えた理由を、しっかり自分の言葉にして、メモで書き込むことも必要となってきます。以前にもお伝えしましたが、自分の言葉で言語化し、文字で書き残したものはしっかりと残るからです。

 また、正解できていたとしても、その根拠がしっかりしていなかった場合は実質不正解です。自分が見落としていた正解の根拠がないか、もチェックしておこう。

 

 復習という作業は究極的には自己分析です。「自分という人間はどういうシチュエーションでどういうミスを犯すか」ということが把握できれば、次回から同じ過ちを繰り返す確率を大幅に下げることができます。わかりやすく言い換えれば「こういうパターンのときに自分はこう考えて間違える」の自覚が必要ということ。

 そして、間違えたことに対して正しく悔しがることも大切。落ち込むのではなく、悔しがる。悔しい気持ちがあれば徹底的に原因を究明しようとするし、次からは絶対に同じミスをしないような対策に真剣に身を入れることができます。僕は市民ランナーとして最初に参加したレースのラスト50mで一人の後続のランナーに抜かれたことを未だに根に持っているので、練習の最後は100~200mのダッシュで仕上げます。おかげでどんなにキツいレースでも最後の最後に全てを残さず出し切ってフィニッシュすることができるようになりました。悔しさは自分を駆り立てる最高の餌です。

 

 復習の時には、いつも使っている赤ペンや蛍光マーカーなどに一つ別な色を加え、その色を使って間違えた原因や今後の修正点などを、未来の自分に向ってしっかりと残し、伝えていく気持ちで取り組んでみてください。