大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

動画授業の思ひで

郡山校宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!

英語科大澤 秋津(インスタント焼きそばなら断固‟ペヤング”派)です。

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「今日から読解系でーす!」

 ‟特別聴講生”のコメント(↑)にもあるように、今日と今週金曜日に『英長文読解X』(高校生コースは『難関大英語』)と『英長文読解Y』の授業、それぞれ2回分収録します。また、第1講の解答・解説のプリントは作成&印刷を終え、先程各校舎のスタッフに配布のお願いをしたところです。

 本科生も高校生も、そして駿優生だけでなくおそらく全国の受験生が動画配信の授業に対してもういい加減食傷気味と思われますが、あともう少しだけお付き合いをお願いします

 文法の動画授業と違って一時停止ボタンで止めるタイミングが難しいかもしれませんが、各段落ごとや設問の解説の終了のところで止め、内容や文構造の把握などの確認を進めることをお勧めします。ライブの授業よりもペースは少し早めなので、くれぐれも約70分ぶっ通しで再生しないでください

 

 僕が初めて動画配信の授業に触れたのは浪人生の時でした。当時通っていた予備校で提携していた大手の衛星中継ライブ配信の授業を、それぞれ週1回とることができました。古典英語世界史をとった記憶があります。

 古典はなんとかついていけましたが、苦手だった英語は本当にもうさっぱりで、画面の前で自分が一人だけ無視され置いてけぼりにされた絶望感しかありませんでした。然るべきお金を別途払ったのに、こちらの気持ちも汲まずに内輪話のような感じで、読めていること前提で画面の向こうだけで解説がどんどん進んでいくのが、とにかく悔しかった。あまりにも悔しく惨めだったので、その日の夜から母と一緒にその講座のテキストを読み進めることを始めました。両親から英語を教わることに僕が適応できなかったために(あと、反抗期とか重度の中二病とかの要因も複雑に絡み)、いつの間にか英語は大嫌いになっていましたが、その時初めて自分から頭を下げて母に教えを請い、(時に大ゲンカしながらも)母に一文ずつ英語を読む技術と本質を懇切丁寧にトレーニンしてもらったことが、英語と和解するきっかけだった気がします。この経験が今でも僕の原点です。

 一方、(成績自体は良くありませんでしたが)大好きな世界史は、講師の先生のキャラクターにも引き込まれて、夢中で受講していました。気持ちが暗く重かった冬期講習も、画面越しに講師の先生に励まされ、エネルギーをもらってがんばれました。今度は僕が教壇に立つ側に立場が代わった以上、ただ丁寧に教えるだけでなく、あの時感じたオーラのようなものを、その片鱗でも発揮しようと思って収録に臨んでいます。