大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

幻となった『プレミア講座』へ向けて!

 2月20日(土)に行われた須賀川桐陽高校『共通テスト対策講座』のアンケートを拝見させていただきました。

 当日の授業開始直前に先生方の一人から「凄いですね!昨年の満足度は98%でしたよ!」と伝えらえ、本人としては「ホントかな?そんなにスゴい数字だったのかな?」という驚きと、「もぅそっから先(数字を)上げるのはほぼムリ!」という軽いプレッシャーを感じたものの、すぐに‟集中モード”で授業に突入したため、アンケートの存在を暫く忘れていましたが、しっかりと読ませていただきました(そして翌日、もう一回読み直しました)。

  

 12年連続となった先月の講座は、参加された生徒の皆様の積極的な授業態度のおかげ12年間の中で確実にBest 3と思えるような手応えでしたが、それが僕の空回り&自己満足に終始していまいか、とても気がかりでした。

 ちなみに、いい感じで最後まで集中して授業ができた反動か、この12年間で間違いなくBest 3にランクインするほど疲れました。翌日半日寝込んでしまうくらいに。

 それでも最後まで体力と集中が維持できたのは、円谷幸吉メモリアルマラソン以降の市民ランナーとしてのトレーニングによるところが大きかったと感じています。これからも須賀川で培った力で、須賀川に恩返し”を強く意識して臨もうと決意を新たにしました。

  

 僕はもともと英語が得意ではなかったし、好きにはなりたかったけれども上手くいかないまま、どんどん苦手になって、最終的には嫌いになってしまったタイプの生徒でした(英語と‟和解”できたのは、この仕事を始めて以降です)。

 だから、かつての自分のような英語に対する苦手意識を持った生徒たちが自信を持ってもらうきっかけを、少なからず提供することができて嬉しかったです。また、年に1~2回の特別講師としてモチベーションを刺激するという役割も果たせたことも何よりでした。

 

 「具体例や体験談、喩え・比喩がわかりやすかった」という感想も嬉しかったです。その点についての技術は、僕の武器というか生命線のひとつなので。

 好きでもない流行りものの漫画やアニメを追っかけて生徒との共通の話題を無理矢理探ろうとするのは、はっきり言って僕の美学に反するスタイル。‟時代と寝る”のではなく、もう少し普遍的な、根底的な部分から具体的な実感共感を伴って理解を深めるための工夫は常に心がけているので、それがしっかりと伝わっていたことは新年度を迎えるにあたり自信になりました。

 

 1年生&2年生ともに、とても丁寧な感想を各自がしっかりと自分の言葉で残せていることは、先生方の普段からの御指導の賜物以外の何物でもありません。

 また、今回特に印象的だったのはアンケートの最後に「今日はありがとうございました!」「今日から少しずつ音読やります!」「プレミア講座もよろしくお願いします!」という感謝決意が表されていたこと。僕自身、これが新たなモチベーションになっています。

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着々と準備中です!

 まっすぐに、真摯に学ぼうとする姿勢はちょっとやそっとの才能や資質を凌駕するもの。そして、その姿勢は毎日の習慣や校風といった環境によるところが大きいと思います。 

 ……対照的だったのは、かつてのある出張授業。アンケートの自由記入欄はどういう訳か上から目線のあまりにも酷いコメントが多く、参加された講師一同「二度とやるか!」怒り心頭。せっかくの学ぶ機会を‟講師の品評会”にしちゃうのはもったいないし、そういう虚勢を張ることでしか受験に対する不安や自信&実力の無さを表現できないくらいに追い詰められていたのかな、とも思いました。

 

 それはさておき、『プレミア講座』、いよいよ来週です!去年はコロナのために急遽中止となってしまいましたが、今年は予防&対策を徹底して開催を迎えられそうです。

 こんな風に、しっかりと用心をしながらも少しずつこれまでの‟日常”を、一つひとつ取り戻していければと思います。想像力に乏しい僕には‟コロナに打ち勝つ”という精神論的スローガンが一体何を指しているのかさっぱりわかりません。

 でも、着実な一歩を確実に踏み出し続けることが最終的に事態の打開につながるという気が遠くなるような途方もないプロセスを俯瞰的に想像できる力と強さは、この一年を生き延びた人間の一人として持ち得たい。

 

 ……よって、我々が去年よりも少しだけ分別を身につけ去年よりも少しだけ、でも確実に前進した証として、『プレミア講座』も成功させたいと思っています!