大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

入学式の前こそ、あの伝説の卒業記念講演を!

 僕の大学の入学式は確か4月上旬に日本武道館で行われ、ハード・ロック大好きっこの当時は「ここでDEEP PURPLEがあの演奏をしたのかぁ~!」と一人思いをはせたものでした。(もちろん名盤『Live in Japan』半分以上が大阪収録ということは知っていましたが)。

 

ライヴ・イン・ジャパン (ディープ・パープルのアルバム) - Wikipedia

 


Deep Purple - Made In Japan // BEST VERSION EVER! RARE!! HD Gold disc DCC GZS-1120 (1972)

 

 なんとか念願叶っての哲学科入学に、どうやら期待値が勝手にインフレーションを起こしていたらしく、(2階席だったせいか)よく聞こえない式辞、誰も歌わない校歌、話も聞かず携帯いじっているその他の新入生、鳴りやまない砲火、泣き叫ぶ子どもたち、怯える老女(注:後半は嘘)にえら~く幻滅し、「なんだよ!せっかくがんばって入学したのに」と、帰り道の参道に舞い散る桜に心理的なとどめを刺され、翌日風邪までひいてしまう、それはそれは残念な一日になってしまいました(この時の反省を踏まえ、僕は全体の卒業式は参加せず、ずっと恩師と研究室でお話をしてから、学科別の式にだけ参加しました)。

 

 まぁ、僕の黒歴史はどうでもいいのですが、これから新しいスタートを切ろうとしている皆様には、僕よりはもぅすこしマシな、ちょっと身の引き締まる門出を迎えて欲しいと切に願っています。

 

 という訳で、今回ご紹介させていただくのは、Apple創始者の一人、故Steve Jobs氏が、2005年のスタンフォード大学の卒業式で行った伝説的スピーチです!

 大学の卒業式の式辞ですが、むしろ入学式というタイミングでこそ心に刻むべき深い示唆に満ちた内容だと確信しています。

 


スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版

 

 最後の‟Stay hungry. Stay foolish.”で思い出すのは、昔のある生徒の言動です。超名門大学合格に浮かれまくる周囲や、新聞社の取材、手の平を返したように猫撫で声で接してくる大人たちに怒り心頭だった彼は、そのやり場のない気持ちを僕に打ち明けてくれました。

 「〇〇大合格だからって、なんだっていうんですか!僕はまだ何も成し遂げていない、ただの18のガキですよ!

 彼が最高にカッコよかったのは、「授業スタート前の第2外国語の独学は楽しい!」という僕のアドバイスを覚えていてくれて、合格発表の帰り道に(第2外国語選択の正式決定とは無関係に)フランス語の辞書と文法書を買ってから挨拶に来てくれたことです。......まさに、‟Stay hungry. Stay foolish.”