大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

2020年度を共に戦った生徒の皆様へ

 昨今の状況下、郡山校の合格祝賀会も2年連続で開催できないまま明日から2021年度が始まります。相当に困難な2020年度を共に戦ってきた皆様に対して、お伝えしたいことは特にありませんが、強いて言えば一言。‟2020年度が生涯で一番努力した時期”とならないような時間の過ごし方を模索することが、これからの課題です

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今年の桜は早いなぁ。

 大学は、自身の好奇心をとことん極めることが許される機会を提供してくれる数少ない場です。古今東西、常に一定数存在する「バイトやサークルでしか学べないことがある」と語る大人は、その機会に対して無知であったか、挑戦しなかった、もしくは活かせなかった人種。せっかくの機会ですので、一度は真剣に学問に挑むべきです。別に将来、学者や研究者になる必要性はありません。もちろんバイトやサークルも大いにチャレンジし、楽しむべきです。でも、それだけならいつでも、他の場所でも出来るし、それだけだと薄っぺらなまま。

 ……TVに出演するレベルの御用学者の言うことを鵜呑みにしてしまうような人間のままでいるのか、それとも自分自身に賭けて4月からの好奇心を極める4年間を存分に楽しむのか、決断は早い方が断然いい

 

 よって、卒業論文や卒業研究は、大学4年間をかけた‟夏休みの自由研究”と捉えるとわかりやすいかもしれません。僕もそうでしたが、最初から自身の興味・関心なんて自分でもわからないもの。また、いろいろ学ぶことによって自分が追い求めようとする事柄が違う方向にあることに気づくこともあります(……僕は大学2年生までは哲学よりも文化人類学が面白くて社会学部に転部を考えていたし、最後の半年は精神分析学や社会心理学の方が楽しかった)。むしろ、本気で学んで視野が広がることで当初と違うものが見えてくることの方が自然です。

 そして、卒論や卒研のテーマは、自身の好奇心に従って徹底して局所的に、ニッチに絞り込むべきです。たとえ大学4年間をどのように過ごしても、研究者レベルの学業や成果・発見をたった4年弱で成し遂げることは不可能。であるならば、他の誰もやっていないような、極めて限定的な領域に一点突破をかける方が有意義です。

 繰り返しますが、将来学者や研究者になる必要はありません。でも、4年間で学問の世界のどこか片隅に自分だけの何かを刻んでやる、爪痕くらいは残してやる、くらいの気概は持つべきです。

 

 もちろん、僕にとっても‟2020年度が生涯で一番努力した時期”とならないような時間の過ごし方を模索することは、当然明日から始まる2021年度の課題です

 具体的には……授業の進め方に対していくつか微調整と修正・改善を検討中だし、英検とは別の検定試験の類にも1つか2つは挑戦する。再開の見通しはまだなくても、フルマラソンをサブ3.5(=3時間半以内で完走)できる準備は続けていくし、なんならサブ3も視野の片隅には入れておきたい。泳力検定も1級を取得して、英検1級と泳検1級、‟2つのえいけん1級を持つ漢”(※おとこ、とお読みください)になりたい。『実践ビジネス英語』や『ABC攻略ニュース英語』が終了するので、それに代わる自分の勉強法も探っていかなきゃだし、これらの挑戦と併せてこれからの人生設計も考え直す必要も出てきた。

 やることはいっぱいあるけれども、ありがたいことにそのほとんどが、やらなきゃいけないことではなくて、やりたいこと&成し遂げたいこと。もちろん、これからもコロナに対してはきっちり警戒&対策を続けるけれども、‟それは俺の歩みを止める理由としては不十分”ということはもう学習済み。

 ……なので、僕も明日からまた自己ベストの更新に向けて走り出そうと思います。