大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

To make the end of 2021 part 1:準備は言い訳を削る作業

 全国推定5千万人(※適当)のフォロワーの皆様、ご機嫌いかがでしょうか。諸事情により暫く更新が滞っていた当ブログですが、時期が時期ですので来たるべき共通テストに向けて、少しでも建設的なアドバイスをお届けしたいと思います。

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我が家では結構な頻度で開かれるタコパ
(※写真は当記事の内容と関係ありません。)

 かつてのセンター試験から今日に至るまでの受験の醍醐味の一つは、本番を想定した準備をしてきたかどうかで結果が大きく左右されること。

 いかに地頭が良かろうがこれまでの模試の判定が素晴らしかろうが、対策が疎かになったり、やり方そのものを間違えれば当日大きく崩れます

 よくあるパターンが、二次&私大対策に重点を置く難関大志望の受験生がセンターや共通テストを自分の志望校の難易度と比較して一方的に見下した上に(ex. 自分は早慶志望だから共テは余裕)、ろくそこ対策もせず当日に臨み、惨敗するケース

 逆に、当日それほどブレずに自己ベストを叩き出してくるのは、本番の怖さを認めた上でしっかりと最後まで準備を続けた受験生

 前者と後者の挑む姿勢の違いで劇的な逆転現象が起こるのであれば、我々がこれからとるべき道は自ずと決まっていきます。

 僕が強調したいのは、ここからは準備のやり方一つで変わる点数が非常に大きいこと。そして、これまで継続してきた勉強の成果に、準備で左右される点数を一点でも多く加えようとする姿勢を最後まで貫いていくこと

 

 もう少し話を具体的に進めると、この時期に自習室を利用時間を過ぎてから退出するのは墓穴を掘る行為であり本番での敗因を自ら作り出しているに等しいということ。

 共通テスト、特に英語のリーディングはタイムマネジメントが鍵。80分というタイトな解答時間を常に意識し、時間配分を自分でコントロールしながら、その限られた時間内で全問完答するのが受験生の使命です。

 つまり、共通テスト対策は、終了時間を最初に認識した上での時間配分を、頭だけでなく身体に叩き込んでいく練習の反復が不可欠。なので、終了時間を自分で把握しないような学習を、チャイムが鳴ってから動くような他律的な行動習慣をこの期に及んで続けることは、本番当日の自分を助けるどころかむしろ害することになるのです。

 

 僕がこの仕事を始めた頃、海の向こうではイチロー選手が年間安打262本の新記録を達成し、それ以降彼の姿勢には大きな影響を受けてきました。

 印象的な言葉を一つ御紹介すると、「‟準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね」

 

 ‟考え得るすべてのことをこなす”……一種の理想であり、現実的には難しいと思います。けれど、まずは「今、自分がやっている勉強は、本番当日をきちんと想定しているのか?」想像力を少し働かせ「このやり方で、本番当日の自分は本当に救われるのか?」自問自答し、後から振り返って敗因となりそうなものを一つひとつ修正・消去していくことが、僕が実践している準備の第一歩です。