大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

第29回 郡山シティーマラソン大会

 2019年7月の東和ロードレース(通称『地獄坂』)から約3年……一市民ランナーとして再びレースに参加するという積年の夢が今日、ようやく叶いました。コロナ禍とはいえ、まさか3年も待つとは。

規模縮小とはいえ、この雰囲気は久しぶり!

 思い返せば僕の市民ランナーとしてのデビューは2017年の円谷幸吉メモリアルマラソン(10km)。その後、『はてなブログ』上のさまざまな大会レポートを参考にしながら、「いつか自分も」とアカウントを取得しました。

 計算外だったのは2020年の緊急事態宣言の拡大当ブログは当初、匿名の一市民ランナーによる大会や練習レポとしての開設を予定してましたが、休校期間であっても生徒をバックアップする必要性を痛感し、急遽、放置していたアカウントを基に英語学習受験生へのアドバイスを主眼に置いたブログがスタートした次第です(そして、その後方向性が良く分からないまま今日まで迷走を続けるという)。

 ですので、今回の記事は当ブログ初の大会レポとなりますが、僕としてみれば予定外の長大な回り道の末に本来の目的へと回帰を果たした、という感じです。

非厚底派の僕としては、肩身が狭い今日この頃

 市民ランナーとしての僕はどうやらハーフマラソン前後の距離から本領を発揮するタイプらしく、10kmという距離に対しては「短すぎる!」という苦手意識があります。それでも今日のためにインターバルやペース走を練習に取り入れて備えてきたのですが、最大の誤算は3回目のワクチンの影響

 接種後、①身体はどこか重く、②キレも悪く、③息切れもしやすくなり、④足の疲労も抜けにくくなった感があります。ここに⑤原因不明の腰痛が加わり、2週前辺りから「今回はベストコンディションで臨めない」ということを受け入れざるを得ない状態でした。

 目標としていたタイムには届きそうもないし、下手をすると完走も危ぶまれる状況の中、気持ちは相当に後ろ向きになっていました。でも、ある時「ダメならダメでいいじゃないか」とふっ切れて以降、目標タイムを自分で勝手に設定することで自分を苦しめていたことに気づき、そこから「その代わり、現時点で出来る限りのことは全てやる」といった現実的な姿勢に移行することができました。

 

 天気は曇り、気温は15度前後と(走るには)恵まれたコンディションの下、スタートのピストルが鳴り、競技場の出入口付近で後続のランナーからタックルを受けるも(こういう接触は不可抗力で想定内)、まずまずの走り出し。

 僕は5km前後から自分のペースをゆっくり探っていくタイプですが、今回そんな余裕はないため、最初からイーブンペースで攻める作戦。ただ、練習の時と同様に立ち上がりの3km前後はやっぱり呼吸が整わず苦しみました。また、足の疲労もまだ残っていて、かなり早い段階で「今日は調子は良いとは言えない」ことを受け入れた上でのチャレンジに。

 起伏がほとんどないコースでしたが、終始呼吸は苦しく、ペースも上げることができず、ずっと隣から弱気な自分があーだこーだとネガティヴなことを囁いているような心理状態でしたが、ラスト1km付近から(余裕は全くなかったけれど)スパートをかけ、さらに競技場出入口付近からスプリントでゴール!

 

 前述したように、僕の市民ランナーデビューは2017年の円谷幸吉メモリアルマラソン(10km)で、たった1ヶ月前後の練習でいきなり48分という悪くないタイムを叩き出せたものの、その後10kmのレースは走っておらず、加えて今回のコンディションでは自己ベスト更新はどうかなと思っていました。

 

たった1分だけど、僕にとっては大きな前進!

 ゴールの瞬間、横のパネルが47分04秒を指していたのですが、改めて記録を見ると予想以上に善戦していたのだな、と思います。レース中は調子が良い時の本来の自分の走りができていないことにフラストレーションが募り、ペースも全然上げることができない感覚だったのですが、周囲のランナーに引っ張られる形で、実は最初から練習時よりも速いペースを維持したまま、イーブンでフィニッシュできたのだと思います。

 普段以上の力を出せたというのは、ゴール後にこれまであまり痛まなかったはずの筋肉まで悲鳴を上げ始めたことが動かぬ証拠かと。

 

 参加して良かった。開催に関わった全ての方々と、そして僕の力を引き出してくれたランナーの皆様に感謝しています