大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

激走!浅川ロードレース

 梅雨がバグった猛暑が全国を襲った6月26日(日)。『第26回 浅川ロードレース大会(10km)』を初参加&初挑戦ながら、なんとか完走してまいりました!

 これまで6月以降の酷暑下でのレースへの経験が全く無いことに加え(※2019年7月に走った『東和ロードレース』は終始雨)、‟気温27℃を超えたら(ダメージの方が深刻だから)走らない”という軟弱なスタンスでやってきた僕にとって、それはそれは想像を絶する長く苦しい10kmとなりました。

before:気合十分!

after:完全燃焼……
※『あしたのジョー』の最終回ではありません。

 

 2km前後からゴール後1時間ほどの間、意識が朦朧とし、記憶も一部定かではないのですが、かろうじて思い出せる範囲で今回のレースを振り返っていこうと思います。

会場を流れるのは何故か90年代Jポップ

開会式に集うランナーの皆様

青空を彩る(?)昼間の花火

 先週とは打って変わって、活気に満ち溢れた会場でしたが……酷暑のため出走までがとにかく長く感じられました。郡山から浅川町までの運転、駐車場から会場までの徒歩移動、受付&開会式の段階でけっこう体力を消耗。「それでも!」と、ゆる~く走ってみたところ右脹脛に軽い張りが。ウォーミングアップは早々に諦め、極力体力を温存していざスタート!

 意外にも周囲のベテラン勢と思われるような先輩ランナーの方々は重い立ち上がり。「なんかこんな展開、以前にもあったぞ」と記憶をたどると、それは2019年7月の『東和ロードレース』でした。あの時と同様「これだけの強者の皆様が最初から飛ばさないということは、後半が相当キツいに違いない!」と即座に判断し、ペースを少しだけ抑えることに。

 今回はコンディション調整が功を奏したようで、前回の『さくら湖マラソン』とは違って足の疲労感はほぼゼロ。だだ、炎天下の中の初レースを意識するあまり体力への不安が終始付き纏うことに。この日は結局、どこで勝負をかけるかを見いだせないまま後半へ体力を温存し、その後半も勝負をかけるどころか完走も危ぶまれる状態まで削られたという感じでした。 

目が完全に死んでるクセに虚勢を張る、の図

 前回の『さくら湖マラソン』の給水でむせたことへの反省と半狂乱な天気を考慮し、今回は給水ポイント前で周囲を確認後、速度を落とし、歩きながらしっかりと水分補給に努めました。今振り返ればこれが正解だったのかも。

 5kmを過ぎてもペースを上げることができないままあと3kmという辺りから、歩くor立ち止まるランナーの姿もちらほら。どなた様も僕よりもラン歴がありそうな見事な健脚でしたが、そんな彼らでもこの暑さ故ギブアップしてしまうという見慣れない光景にちょっと弱気になりかけました。

 ラスト1kmを通過し、最後の傾斜を上がり切った残り800m前後の段階で体力に余裕はないもののペースアップを敢行!終始僕の先を走っていたランナーを一人、また一人と抜き、残り250m位の最後のストレートからはスプリント!ゴール直前で写真撮影のためにポーズをとっているランナーが目に入った瞬間、もう余力はないくせに「こんな舐めたヤツに負けるのか?」「勝負の厳しさを、俺が教えてやる!」と突如謎のスイッチが入り、猛ダッシュで抜き去りつつゴール!

 後で家人に撮影していただいたゴール地点の動画を見直しましたが、我ながら最後だけは良い走りができたかと。

タイムはあまり良くはなかったけれど……

 初の酷暑の中のレースを通して学ぶことと反省点の多い貴重な大会となりました。経験値不足ながらも、最後の最後で勝負しに行って、その上でしっかりと決着をつけるメンタリティと走りが取り戻せたことが数少ない収穫。

 ゴール後、汗がそれこそ文字通り滝のように流れ止まらなくなり少しでも気を抜くと意識を失いそうに。ようやく立ち上がってふらつきながら水道の水を浴びた後、すれ違った年配のランナーの方と、

僕「お疲れ様でした!」

先輩「やー、暑いね!」

僕「先週試走に来たんですけどそれ以上です」

先輩「暑さの中練習していたおかげで対処はできたよ」

と短い会話。やっぱり準備は大切だなぁと思い知らされました。「今度は円谷か地獄坂でまたお会いしましょう!」と別れつつ、上には上がいるなぁと身近に実感できたことが嬉しかったです。

 『郡山シティマラソン』『さくら湖マラソン』『浅川ロードレース』と苦手な10kmへ挑戦し続けたことで、秋までに超えるべき課題が明確になりました。やっぱり、僕はまだまだちょっとした適性と勝負度胸だけでタイムを出しているだけのランナー僕の先にいるのは、所謂ガチ勢ともいうべき、本物のランナー達です。あの世界へ足を踏み入れる資格が自分にあるのかを自問しつつ、そこへ到達したいという気持ちは否めないことを再認識した一日でした。