大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

試走!円谷メモリアルマラソン(ハーフの部)

 英語講師として僕が常に伝えていることは「過去問は実力がついてから」という甘さ(と弱さ)に潜む危険性。一見堅実と思える取り組み方ですが、実際はいつまでたっても過去問に着手する日は来ないし、その及び腰(というか意識の差)こそが、競争においての大きな致命傷に

 ビジネスモデルとしてのPDCAサイクルをそのまま勉強に応用してしまう危うさも同じだと思います。重要なのは、まず現段階の実力で全力でぶつかった上で、足りないものを見出し、補っていく……そんな逆算の視点

 そんなメッセージを発している僕自身も有言実行を心掛けています。たとえ本職以外のフィールドであろうと

 

 という訳で、10月16日に迫った『円谷幸吉メモリアルマラソン大会』のハーフマラソンのコースを試走して参りました!

 この過酷なコースに僕が初挑戦したのは2018年のこと。約8回の試走を重ねハーフマラソン挑戦2回目にして自己ベストの1時間42分を叩き出すことのできた過去一番の会心のレースでした。翌2019年も試走を繰り返し、いい準備が出来ていたのですが台風により中止に。2020年はコロナにより大会そのものが開催されず、2021年は須賀川市民限定での開催でした。

 こういった経緯もあって、約3年ぶりに走るコースです。

大会公式HPより

 今回が初挑戦という市民ランナーの方には、その身をもって何度か試走されることを強くお勧めします高低差は想像以上なので公式のコース図は飽くまで参考程度に!普段平坦なコースで練習されているのであれば実質25km前後は走れる力が必要になってきます。

会場の須賀川アリーナにはもう旗が!

釈迦堂川の手前のスタート地点

 この日は曇り&途中から小雨、気温27度と絶好のコンディション……と思いきや、とにかく湿度が高く、軽く走り出したにも関わらずすぐに汗が止まらない状態に。

 大会当日の多少なり緊張した雰囲気の中だと、ペースを作り切れないうちに訪れる1km以降の坂がネックになるかもしれません

市街地を抜け翠ケ丘公園へ向かう3km付近の下り坂

 4km後半からの円谷幸吉選手の生家周辺の坂もやや急ですが、このハーフマラソン本当の戦い(?)メガステージ須賀川を越えたところから始まると言っても過言ではないかもしれません。

福島空港へ向かう長い道を走ることに

 ここからは坂自体の傾斜はそれほど急ではないものの、長いアップ&ダウンが連続でランナーを歓迎してくれるので慣れていないと何処かしらの上り坂で突然足が売り切れます

 特に前半の難所とも言えるのが大仏大橋を越えた先から始まる坂。

写真だと勾配の具合が伝わらないのですが

 直線なので坂の頂上はすぐに視界に入るものの、実際走ってみると思った以上に長いため、ここで弱気にならないよう覚悟を持って登り切ることが大切。

折り返し地点周辺

見つけると 何故か嬉しい 折り返し(五七五調)

 個人差はあると思いますが、後半の地獄は大仏大橋周辺から始まります。前半戦の消耗が激しいと確実にこの辺りで失速することに。

橋からの景観(多分、当日は見てる余裕はない)

 試走していた僕自身、久しぶりのコースでこの辺りからはもう余裕がなくなってきました。持参したアクエリアスのパックももう既に空。予想以上の湿度と発汗から危険を感じ、14km周辺の自販機でアクエリアスを補充し、再び走り出したところ一気に身体が重く感じました。折り返し地点周辺には自販機がないので、試走される際は水分補給も注意が必要です。

 そして、この長い坂の連続の末に我々を待ち受けるのは17km地点手前のメガステージの立体交差へと上がる坂。単独ならばどうってことない坂ですが、レース終盤だと半端なくキツく感じます。そして立体交差を降った後、『しまむら』の横辺りから始まるのは途中カーブがあるので予想より長く感じる初見殺しの坂!

 ここまで来ると恐らく接地の安定性が怪しくなってくるので、20km手前の急な下り坂は慎重に歩を進めることをお勧めします

永ちゃんに励まされつつ……

ここから先は僕も記憶が曖昧。

 約3年ぶりのコースでしたが、最後は気力でゴールといったところでした。前半は須賀川の街並みの変化とかチェックする余裕はあったのに……。

 

 現段階での課題が浮き彫りになりましたが、おかげでこれからやるべきことも明確になってきました。また今度、走りに行きます!