大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

激走!第27回 浅川ロードレース(10km)

 本題に入る前に少々。先日の『第25回 さくら湖マラソン』や、今回の『第27回 浅川ロードレース』の数日前に、僕が以前にまとめた拙い試走や本番のレポート記事へのアクセス件数がそれなりに伸びていました。嬉しい限りですありがとうございます

 僕自身、市民ランナーとしてのデビュー以降、多くの先輩ランナーの試走レポートや大会報告を参考にさせていただき、時に大いに励まされ、そして何より本番当日の助けとなりました。

 受けた恩は次に繋いでいくというポリシーの下、僕なりに自分の実際の経験や見聞を文字にしたものが、他のランナーの方々やこれから走り出そうとするかつての自分と同じような立場の皆様のお役に立てているようであればこの上なく幸いです

 

 ……さて、本題。昨年初参加だった『第26回 浅川ロードレース』は、体感30℃を越える暑さの中、51分20秒と善戦はしたものの、暑さ対策を含めた準備の重要性を痛感した大会でした。また、地元の名店『天ぷら まるみ』も、その後結局訪れる機会がなかったため、昨年のリベンジ(?)を兼ねて大会約10日前に試走に出かけました。

 浅川町役場の方に許可をいただき、役場前の駐車場に車を置かせていただいて一年ぶりに実際のコースを走ってみたのですが、役場周辺の商店街とその先の住宅地を抜けて以降での距離感が本当に掴みにくいコースだなと再認識。当日もしっかりと手元の時計で1kmごとのペース把握が欠かせないと思いました。

 役場やコース周辺では多くの関係者の方がコース整備や準備をされていて、町全体で大会を作っていただいていることも再認識。試走を終え駐車場に戻った後、年配の関係者の方が気さくに話しかけてくださり、彼とずっと話し込んでいるうちに本来の目的(?)を忘れそうになる始末

ついに……来た!俺はこの日を1年待ったんだ!

 昨年の試走の帰りに訪れた際には貸切だった『天ぷら まるみ』。この日は駐車場に車はほとんどなく、入口でご主人らしき方に「……今日、やってますか?」と恐る恐る尋ねたところ「ええ、どうぞ!」と笑顔で歓迎!

 この日は実質、僕一人の貸切状態。おすすめの「天まる丼」を注文し、待つこと暫し……

天丼の奥で輝くは線香花火(動画撮影にすれば良かったと後悔)

 写真では伝わりにくいのですが、海老×2、特大あなご、めごち、はぜ、海苔、かぼちゃ、ブロッコリー、ピーマン、半熟卵……とご飯が見えないくらいの豪華ランナップ!ひたすら夢中でいただきました。

 一年越しの食べ物の恨みも晴れ、お店の方々にも応援をいただき、あとは本番を待つばかり。

 

 昨年の様な快晴&猛暑にならないことを祈る日々でしたが、会場に向かうまでは曇天模様。駐車場のスタッフの「ばっちり曇りにしておきました!」の言葉に、この方はランナーの心情をよく理解されているなぁ、と感動。

いい感じの曇りだけれど、かなりの高湿度……

去年よりも盛況の開会式

before:気合十分!

after:意識朦朧

 流石に写真2枚でやっつけるつもりもないので、レース内容を少々。最初の1kmを約4分20秒で通過したものの、周囲に引っ張られ過ぎていると感じ、そこからは終始キロ5分以内を念頭にペース維持。高湿度を考慮し、昨年同様しっかり給水をするも8km前後からとうとうお日様がこんにちは(あと10分だけ待ってくれ!)。ラスト1kmを切ったところからスパートをかけるも、あまりストライドを広げられないまま必死にゴールへ。タイムは……47分43秒(※10km自己ベストは昨年の郡山シティの47分8秒)!

 2週間前の『第25回 さくら湖マラソン』は、アップダウンがけっこう激しく雨だったにもかかわらず48分32秒と納得のいく結果を出せたので、今回はそこからタイムを更新できるとは思っていませんでした。我ながら快挙かと。強いて反省点を挙げるなら、途中ちょっと弱気になって必要以上にペースを落とし過ぎたかな

 

 呼吸を整え、汗の始末をしていたところ、突然見知らぬ2〜3才の女の子が「ねぇねぇ、これ、カタツムリ!」と小さな手を広げて、カタツムリの殻を見せてきました。人見知りしないお子さんだなぁと感心して「もぅ一回見せてくれるかな?」とリクエストしたところ「やだー!」……おぃ保護者、どこにいる?(笑)

 その後、立ちあがろうとしたところ、また例のお嬢さんが「紫陽花とってきたの!」と固く手を握ったまま近づいてきたので「おぉ、見せて!」とリクエストしたところ、また例の「やだー!」……おぃ保護者(以下略)。その若さで年長者を手玉に取るたぁ、末恐ろしいお嬢さんだ(笑)

具沢山の豚汁、美味しゅうございました!

 昨年同様、会場には何故か90年代のJ POPが流れていたのですが、ふと耳に入ってきたのは、今(悪い意味で)話題の、例のあの方の往年のヒット曲『大スキ!』

 今現在、このご時世で最もオンエアしちゃいけない曲があるとすれば、この曲を置いて他になし。では何故こんな牧歌的な場所でそのような曲が大音量で流されているのか?

 浅川町には絶対に悪意はない(はず)。そぅ、これはあまりにも出来過ぎた偶然。でも、このご時世、歌詞が全部違う意味に解釈できてしまうのは……もはや不可避

 “とっても大スキよ”(←いやいや、あなたには家庭があるでしょ!)、“ダーリン”(←さてはあのシェフのことか?)と、脳内で勝手なツッコミが止まらないまま、会場を後にしたのでした。