大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

地獄坂試走→3年越しの焼き餃子リベンジ→秘湯名目津温泉極楽紀行

 ……という訳で、貴重な日曜日を費やし来月の『東和ロードレース』の試走を終えたのは午前11時辺りのこと。先週のハーフマラソンの約半分の距離とはいえ、身体に結構なダメージは残るものの「ふっ……日曜日というこの時の刻み、これで終わりじゃないぜ!」と能條純一先生の描く劇画漫画の主人公のような台詞を心の内に唱え、家人と向かったのは先程の折り返し地点の先の道の駅「ふくしま東和」でした。

 そう、我々にはここに行かなければならない理由があったのです。時は遡ること約3年前の2019年ハーフマラソンの試走を終え、お腹をすかせて辿り着いた道の駅「ふくしま東和」。その奥に座したる中華料理店、大榮餃子房はその名の通り焼き餃子が名物……だったのですが、時すで遅く売り切れでした。代わりに食べた海老チリ丼定食の美味さに「ということは、焼き餃子はさぞかしもっと美味いに違いない!」と一方的に期待を膨らませ、リベンジの機会を伺っていました。コロナ禍で大会が中止となり、我々の壮大な復讐劇の脚本もあわや忘却の彼方へというところでしたが、今回の開催を機に思い出した次第です。

夢にまで見た瞬間!

 本当は焼き餃子のみもう一皿くらい単品で注文したかったところですが、そちらは売り切れでした。

 噛み締めると口の中に溢れ出す肉汁。そこに加わるのは三年という時間の重み。この二つの味わいが引き起こす化学反応はやがて甘美なる旋律を奏で今、ここに、この地上から遥か天空の楽園へと至る道が開かれん!……というのは言い過ぎですが、それはそれは美味しゅうございました。

 三年越しの願いが叶い、空腹が満たされると今度は甘いものが欲しくなるのが我々煩悩の徒。そんな迷える子羊に囁くは道の駅入り口付近のジェラート屋さん!「もぅいいや!今日は行くところまでとことん行こう!

期間限定ゆずジェラート、美味しゅうございました!

 青空の下、冷たいジェラートを堪能していた我々の目に映るは駐車場付近の「名目津温泉→11km」の看板。「もぅいいや!今日は(以下略)!

注:所属事務所の方針により皆様御期待の入浴シーンはカットとなりましたことをお詫び申し上げます。

 なんと今どき入浴料が500円!サウナなどのオプショナルな設備はないものの、約42℃のやや高めのお湯に、地獄坂の疲れはすっかり癒されました。

秋の訪れを感じつつ