大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

最終確認!共通テスト:リーディング第4問

リーディング第4問(2021.1.15)

  • 英文&資料の読み返しを徹底して防ぐことが不可欠。そのためには、英文を読みながら判明した‟時間”と‟空間”に関する情報をその都度資料に書き込み情報を統合&整理すること。解答時間がタイトなリーディングにおいて、時間配分の出来を左右する問題である、と認識しておこう。
  • 本文を読む前に設問全てに目を通し、‟何が求められているのか?”を把握しておく。以下に解法の手順とメモの残し方の具体例を示す。
  • 最初のメールの第1段落読解後、電車の時刻表の110の9:39に〇をつけ、その下に→で「タクシーで学校、10:00 am からプレゼン」とメモし、問2の 9:30 にDを書き込んでおく。また、Azuma駅の横に「学校の最寄駅」とメモ。各施設の最寄駅を把握し、メモを残さないと後から読み返す必要があり、大きなタイムロスとなる点に注意。本文で判明した内容は即座に図表や資料に書き加え、情報を一括で統合することを習慣化しておく。
  • 第2段落の related to science に〇をつけておく。
  • 第3段落の least busy の情報を水族館のスケジュールで確認し、15:00-16:00 の時間帯に該当する問2の 15:30 の空所にAを書き込む。
  • 第4段落の early afternoon に〇をつけ、問2の 13:30 にBを書き込んでおく。
  • 第5段落読解後、電車の時刻表の Hibari 駅の横に「モールの最寄駅」とメモ。
  • 第6段落読解後、時刻表の「学校」メモの下に「隣に公園、像」とメモ。
  • 2番目のメール の第1段落読解後、先に書き加えた時刻表の 110 のメモに✕をつけ、109 の 9:20 に〇を付け直し、そこから矢印で「学校までバス」と修正する。共通テスト(英語)の世界では、(難易度調整のために)情報の途中修正が入ることは日常茶飯事。ここから問1の空所24の解答を①とする。
  • 第2段落の science education に〇をつけ、問5の答えを④とする。
  • 第3段落の end of the day から、問2の 17:00 にCを書き込み、問2の解答を②とする。また、時刻表のモールのメモの上に「バスでモールまで、5:00 着、買いもの約1時間」とメモ。また、Kaede 駅の横に「ホテルの最寄り駅、ホテルまで徒歩数分、6:30 までにホテル着」とメモし、ここから問1の空所25が⑤となる。
  • 第4段落の the statue に注目し、時刻表に書き入れたメモから問3を②、問4:を②とする。
  • 80分の解答時間内で、集中力が低下する中盤で対処する問題なのでケアレスミスが発生する可能性が高いことを自覚しその防御策としてメモを積極的にとること。中盤で手が動かなくなる‟長考モード”に一度陥ってしまうと立て直しは困難

 

リーディング第4問(2021.1.30)

  • 問1:プレゼンの Title を選ぶものなので、最も包括的な内容=抽象度の高い選択肢が正解になる可能性が高いことを想定しておく(逆に言えば、局所的な情報を扱った選択肢はたとえ内容が合致していても Title としては不適切と考えよう)。また、問題文には a presentation on tourism in Japan , visitors to Japan in 2018 とあり、最初の The data の Figure 1 及び Table 1のタイトルからも、今回のプレゼンの主旨が判別できる
  • 問2:④の選択肢の特に Patterns複数形であることに注目する。Hannah はメールの第1段落でアジア圏からの観光客の滞在傾向、第2段落では買い物の傾向と複数の観光パターンについて言及している。本文中で列挙された複数の内容は、正解の選択肢においても複数で対応する、はセンター英語から続く共通テストの伝統であり、出題者はこの点まで踏まえて精緻に問題を作成しているので、解答する上で強力な根拠となりうる。
  • 問3:Rick のメールの第3段落の冒頭の also で並記されているのは共にオーストラリアからの観光客のエンターテイメントである。
  • 問4:The presentation draft の空所27の直後の stay just over half the time 及び、空所28の後の but spend slightly more money に注目する。資料の差異の程度や微妙な数値のズレを、形容詞や副詞などを用いて徹底的に再現&対応させてくるのもセンター英語からの伝統。China の 9.7 × 2 = France の 18.4 が just に対応し、China の 7,998 と France の 7,358 の差異が slightly に対応。(※「細かな修飾語句は無視しても英語は読める」といった稚拙且つ横暴な‟受験テクニック”では見出すことのできないポイントを、敢えて突いてくるのもセンター英語から続く伝統)
  • 問5:Hannah のメールの第3段落ではアジア圏からの観光客の買い物以外の行動パターンの変化について言及されており、Rick のメールの第2段落ではオーストラリアからの観光客の支出額について言及されており、それぞれ in the future 及び a future project が段落の最終文で用いられていることに注目する。