激走!第40回 円谷幸吉メモリアルマラソン大会(ハーフ)
自分史上最高の手応えを感じた2018年の同レースから約4年、台風とコロナ禍による長い空白の末、ついに自分の市民ランナー・デビューの地で再び走れる機会に恵まれたことに感無量です。
運営スタッフ&関係者の皆様、そして街道で応援していただいた方々、ありがとうございました!
大会約一ヵ月前からの本番のコースを利用したリハーサルは計7回。……とはいえ、最後に走ったハーフ・マラソンの大会が2019年の『東和ロードレース大会』(通称‟地獄坂”)なので、‟レース勘”が鈍っているであろうことは想定内でした。
また、2018年はいろいろな偶然も重なり、コンディション絶好調&最後の1kmまで引っ張っていただいた他のランナーの皆様のおかげで、自己ベストの1時間42分を叩き出せましたが、今回はブランク明けも考慮し、あまりあの時の良すぎたイメージを引きずらないようにすることも課題でした。
10分前の集合時間から曇り空は晴れ渡り、気温も一気に上昇する中、いよいよスタート!最初の1~2kmは緊張もあってか練習の時よりもペースが掴めず、「このままペースがずっと掴めなかったらどーしよ?」と軽い不安に駆られましたが、4~5km時点でいい感じに落ち着いてきました。
ただ、練習よりはやや早いペースであるものの、大会本番としては物足りないスピードに「ちょっとどこかでペースを上げる必要があるな」という危機感も。
テコ入れのタイミングを探りつつも、極端なアップダウンがメインで平地はほとんどないこのコースでは、なかなか思い切った決断ができないまま気がつけば折り返し地点。ここまでは上りにも下りにもあまり影響されず、ほぼイーブンペースをキープ。足が売り切れそうな気配もなく、「まぁ、調子は悪くないな」というまずまずの感触。
……だったのですが、問題は17kmの関門付近。練習でも一度ここで足が動かなくなって須賀川アリーナまでとぼとぼ歩いて帰ることがあったのですが、やっぱりここで足も身体もどっと重くなりました。当初の計画では残り3km辺りからのペースアップを考えていたのですが、もはや気力で走るのみ。
街道からの声援に空元気&虚勢からのガッツポーズで応えながら、なんとか自分を鼓舞し、ラスト1kmからようやくペースアップを敢行!この辺りからは流石に声援に応える余裕もありませんでした。最後の約400mを身体に鞭打って全力疾走でゴール!この間、抜いたランナーは約十数名。
自分としてはそれなりに納得のいく走りだったのですが……タイムは自己ワーストの1時間57分。あの地獄坂よりも3分も遅いとは。
自分の感覚と現実のタイムとのギャップが思いのほか大きく、大会直後からその原因をずっと探っていました。
おそらく原因は、自分の感覚を信じ過ぎたこと。2018年の時は練習やリハーサルの段階から時計を着けて経過タイムをチェックしていましたが、今回は練習でも本番でも時計を着用しませんでした。
そして、難コースと意識するあまり、完走を第一優先とした守りの走りをしてしまっていたこと。2018年、特に最後の約4kmは「自分の限界の先へ行くんだ!」という積極的な気持ちで走っていたことを思い出しました。
今後は練習であっても時計を着用して、常にタイムという客観的なデータから自分の感覚を修正していこうと決意しました。あとは、もう少し体重を落として、コンディション調整をより徹底することかな。
……悔しさも混じった複雑な結果となりましたが、そこから学ぶことも多い以上、次のレースまでの限られた時間の中で、できる限りの修正はきっちりかけていこうと思います!