大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

最終確認!共通テスト:リーディング第1問

 2022年、最初のブログは新年の御挨拶から丁寧に始めるつもりでしたが、時期が時期だけに、来たるべき共通テストへ向けての最終確認を早速行っていきたいと思います。

 最終確認に向けての最高の教材は、最新の過去問です。よって、2021年1月15日と1月30日に実施した問題が題材となります。全訳や一般的な解説は基本的に割愛します。以下で確認&強調したいのは解法解答の根拠。「ここを見抜いた上で、このように判断できていなければ、たとえ当たっていても本番での正解には至らない」という部分にポイントを絞っています。

 

リーディング第1問A(2021.1.15)

  • メールの応答の前のリード文を読んで状況を把握したら、次に設問をチェック。事前に問題文を読んで「どんな情報を本文から探すのか?」を理解した上で本文を読むのがリーディングの鉄則
  • 選択肢を最初に全て読むのは時間の無駄(正解でない文章が3つも含まれる上、本文を読む前だとバイアスがかかるため)。ただし、全ての選択肢に含まれる共通の表現や固有名詞共通の文型(問1は問題文のrequestに対し、選択肢は全てTo Vを用いた返答)は先に把握し、〇で囲むなどのチェックを入れておく。
  • 問1の問題文のWhat was ~ に注意。リーディング、リスニング共に問題文の5W1Hのみに注意を払ってしまうと、時制の部分でケアレスミスが多発する(※出題者はこのパターンを積極的に狙ってくる!)。むしろ、問題文の5W1Hと時制はセットで認識すべきもの
  • 問1:問題文のrequestに対し、本文のCan you bring ~?が対応していることを見逃さない。
  • 問2:Julieの2番目のメッセージのI did have it. の強調の助動詞doがポイント。この二番目のメッセージを②のthatで受けている。本文と選択肢との間での言い換えや代名詞の対応のチェックは迅速且つ厳密に

 

リーディング第1問A(2021.1.30)

  • 問題文、問1はto bring、問2はtomorrow morningを事前にチェックし、意識しておく。5W1Hでなくとも、それに準ずる問題文中の情報は重要
  • 問1:最初のメッセージのDo I need to bring a blanket?から判断する。
  • 問2:2番目のメッセージのat 6 a.m.と問題文のtomorrow morningの対応を見逃さない。

 

リーディング第1問B(2021.1.15)

  • 問1:本文のThe New Member's Pack will be delivered to your home, and will arrive a week or so ~と④のabout seven days to arrive が正確に対応。単に「一週後」という情報だけでなくor soとaboutといった日時・数字に対する微妙な加減・ニュアンスまできっちり言い換えを対応させてくるのが共通テスト
  • 問2:本文のonline magazine passwordから、④のaccess to online magazinesを正解と判断する。正解の根拠となる本文と選択肢の間での言い換えは、単なる同義語や類義語だけでなく、このように内容を対応させてくることにも注意
  • 問3:本文 at a 50% discount= ③ at half price

 

リーディング第1問B(2021.1.30)

  • 問1:問題文 the first stage → 本文の図表の Stage 1をチェック。また、本文の図表のA brief outlineと③のsummary of your speechの言い換えを見逃さない。
  • 問2:本文の最後の脚注のfive days after the deadlineと図表のStage 2の締め切りのOn September 19から③を選ぶ。図表と離れた場所に記された脚注の数的処理(※四則計算レベル)はセンターからの伝統なので、図表問題では常にこれを想定し、読みながら新情報の数字を書き入れる作業を怠らない。
  • 問3:問題文のmostに注目する。本文と正解の間で比較級・最上級をしっかり対応させてくるのもセンターからの伝統。本文の図表の50%は問題文のcontentですでに述べられているので、次にパーセンテージが高い(30%)のAnswering Questions from Judesと②のresponse to the judgesに注目する。