行ってきました!『アニメージュとジブリ展』
こんにちは。自称“ハードコア・ジブリスト”、英語講師の大澤です。ちなみにスタジオジブリ作品の愛好家を意味するこの“ジブリスト”という語は僕の完全オリジナルであり公式非公認ですので、ご使用に際しては自己責任でお願いします。
僕が敬虔な筋金入りのジブリストになるきっかけは、小学3年生の時にTVで見た『風の谷のナウシカ』。一言でいえば、あの夜は一種の天啓でした。世界観やストーリーだけでなく、作品全体に流れる熱量とリアリティ、特に各キャラクターの現実世界以上に真剣な生き方に圧倒され、その日はよく眠れませんでした。
小学5年生の時に原作版に手を出し(……今思えばどう考えても小5が読む漫画じゃあないな)、映画館でリアルタイムで見るようになったのは『となりのトトロ』からです。
今でこそジブリ作品は世界的にも評価される国民映画ですが、当時はマイナーな存在でした。僕個人の狭い経験から言えばファンどころか認知度は学年の1割未満。さらに当時は『となりのトトロ』と『火垂るの墓』が同時上映と、若干公式もご病気気味という感じがありました(……今考えても狂気としか思えない組み合わせだ)。
そんなジブリストの僕ですが、須賀川市文化センターで開催された『アニメージュとジブリ展』には諸事情のためなかなか行くことができませんでした。そして、ようやく今月上旬、念願の聖地巡礼(?)を果たすことが叶いました!
僕にとっての『アニメージュ』は、どちらかと言えばやや硬派路線という認識で、中学生の頃は『アニメディア』や『ニュータイプ』の方が中二病全盛期のギザギザハートに刺さる雑誌だったため、購読は『ナウシカ』の連載が終盤に差し掛かった高校生の一時期だけでしたが、展示されていた歴代の表紙には見覚えがあるものが意外と多かった気がします。
撮影できるポイントは限られていたため今回直接ご紹介できませんが、この日僕が一番感銘を受けたのは『ラピュタ』のある原画でした。崩壊しかけたラピュタに踏ん張って銃を構えるパズーの足の各指が立っていたのです。こういった細かな部分での嘘のない描写の一つひとつがまさしく絵に命を吹き込んでいたんだなぁと。そしてこのリアリティに幼少の自分は圧倒されたのだなぁと気づきました。
最後に僕の一番好きな宮崎駿監督の言葉を紹介させていただきたいのですが、出典が確認できていない点をお詫びします。対談かインタビューでの「なにがキャッチ・アンド・リリースだ。釣ったら食え!」という言葉、そしてこの一種の生命倫理観がブレずに描かれていたのが原作版の『ナウシカ』でした。未読の方は是非是非是非是非!