単語の自主トレの進め方 その①
郡山校&宇都宮校の生徒の皆様、こんにちは!
英語科の大澤 秋津(酢豚にパイナップルは‟あり”派)です。
今回は単語の自主トレの進め方と題しまして、いくつか具体的なアドバイスを述べていこうと思います。
まずはNGな単語の勉強の仕方(別名‟幼稚なお勉強”)と、その理由を簡単に紹介します。
- 一度に30分以上かけてしっかり1回限りで覚えようとする → どんなにじっくり時間をかけたところでどうせ忘れるので非効率。10~15分の小分けな学習を、朝・昼・晩に加え、起床時&就寝前に分散して行う方が定着します。
- ‟1日何ページ、単語は最初から全部何回ずつ書いていく” → 覚えている単語と知らない単語に均等にエネルギーを割く意味が分かりません。自分が知らない&覚えていない単語にこそ、重点的に時間とエネルギーをかけるべき。あと、毎日一定量だけやるは甘え。自己満足して勉強している気になるだけ。毎日一定量を続けるよりも、可能な限り無理やり詰め込み続ける方が最終的に覚える量&定着率は高い。
- 付箋・ポストイットを覚えられない箇所に貼っていく。→ 覚えるために貼る、だから覚えたらば剥がすことが前提という意識(というか覚悟)が欠如。付箋・ポストイットは増え続けると勉強した気になるという罠。理想は10枚以内の付箋・ポストイットが2~3日で貼り替えられるという学習サイクル。
さらに具体的な進め方については『単語の自主トレの進め方 その②』以降で紹介していきますが、キーワードは‟覚えるのは自分じゃない!脳!”です。我々の仕事は記憶そのものではなく、いかにして自らの脳を上手にだまくらかすかなのです。
今後のアドバイスの前提として、また、入試の頻出テーマの一つでもある‟エビングハウスの忘却曲線”についてはこちらを参考にどうぞ。
また、‟短期記憶”と‟長期記憶”も脳生理学や心理・発達・教育系で重要な概念です。(欧米圏の高校ではたいてい哲学と心理学が履修科目になってるそうですが、日本は倫理で少し触るくらい。でも、入試で扱われるような専門的な文献はそれらの基礎知識を前提に展開されるので注意が必要です。)
(This article is)to be continued...
※ 『ジョジョの奇妙な冒険』などでお馴染みのフレーズですが、主語とbe動詞が省略された、所謂 ‟be to 不定詞” の派生表現だということを最近知りました。へぇ~。