大澤 秋津 official blog

或る市民ランナーの内省録

第1回 夏のワクワクちん接種レポの巻

 久し振りの更新となります。この不安定な状況と天候の中、皆様如何お過ごしでしょうか。様々な‟逆風”が弱まる気配すら見せず、むしろその勢いを増している今日この頃、どうかこのブログにアクセスされている方々の気持ちが少しでも和らぐような内容を提供できれば、と思います。

 

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今年も友人からいただいた桃(福島産)が夏期講習の原動力!

思わず「お代わり(あと30kg)」と言いたくなる美味さ!

 

 近況を簡単にまとめると、5月末から突如TOEIC対策の短期集中モードに入り、7月上旬の受検後すぐに夏期講習のテキストの作成に専念。一度は完成したテキストの約半分を作り直した翌日から夏期講習の準備、そして夏期講習と若干生き急いでいるような、でもとても充実した時間を送っています。

 惜しむべきは……いくつかの要因が重なって喉の不調を抱えてしまったこと。確実に自分の技術が上がってきていることを日々感じられるようになってきた一方で、それを最後に表現、届ける伝える手段を失いかけるという局面は、自分に対するフラストレーションが募るばかりでした。まだまだ学ぶことは多いなと思っています。

 

 そんなある日、我が家にもようやくワクチン接種の書類が届き、その日のうちに予約がとれました。夏期講習や授業に響かないことを切に祈っていたのですが、奇跡的に2回とも影響が出ない日程です。

 そして本日がその1回目。これから接種される方にとって今回のレポートが他山の石にでもなればと思うのですが、自信は全くありません。

 ワクチンについてはいろいろな考えがあり、また、僕自身その安全性を盲信している訳ではないのですが、最終的に「重症化して万が一、マラソンランナー生命に影響が出るのは嫌だ」という極めてエゴイスティックな気持ちが勝った次第でございます。

 

 貧乏性故の「打てる手は全て打つ!」のポリシーの基、いろいろな方の感想やネットなどの記事を参考に、前々日から栄養のある食事を摂りビタミンCのタブレットを飲み接種前後からポカリスエットを意識して多めに飲んでいます。そのおかげか今のところ腕も痛まず、熱も出ず、特に問題はなさそうです。強いて言えば、立ち上がった時に眩暈未満の、距離感にちょっとした違和感を数回覚えたくらい

 

 今回お世話になった近所のお医者様は、以前からインフルの予防接種でもお世話になっているのですが、先生のお話を聞くのも秘かな楽しみでした。

 初めて診ていただいた時、職業をきかれて応対しているうちに、先生は自身が駿台予備学校鈴木長十先生や伊藤和夫先生といった伝説的な英語講師の授業を受けていた時のお話を熱心にしてくださいました。

 僕にとって雲の上のような存在の方々の授業を直接受けていた先生のお話は(待合室にまだ数名の方が残っていなければ)お金を払ってでもずっと聞きたいような刺激的な内容でした。

 

 今回も「お仕事は?」「予備校で英語講師をやらせていただいており……」の流れから僕のことを一瞬で思い出されたらしく、そこから堰を切ったかのように先生自身にとっての駿台予備学校大きなカルチャーショックであったこと、当時の講師のラインナップは今となっては信じられないくらいハイレベルであったことなどをお話されました。それらの濃い内容に対して……注射はもぅほんの一瞬で、ほとんど記憶にございません。特に痛くもなかったし。

 先生の言葉で印象的だったのは駿台の授業の質の高さに圧倒された」ことと、他の予備校生との切磋琢磨の中で「世の中にはこんなに頭のいいやつがいるんだ」と痛感されたことです。特に後者の言葉で僕は先生がより好きになりました。

 

 生ぬるい空気の中をとぼとぼと歩く帰り道、気がつくと先生の言葉を心の中で反芻していました。確かにここ最近技術は上がってきているけれども、自分はその方向性がまだ見えていなかったなという気づきと、僕自身も浪人生時代に感じたあのある種のカルチャーショックを、今度は自分が提供する立場にいるという再確認。急ぎ足で駆け抜ける日々の中、忘れ物をするところでした。